世界標準の読解力――OECD-PISAメソッドに学べ

●岡部憲治 著 ●定価(本体1800円+税)  

「日本の生徒の読解力が14位に低下!」



――2003年のPISAテスト結果は日本社会に大きな衝撃を与え、
教育改革の“根拠”となった。しかし、テストの実態・内容はほとんど知られず
検討も不十分だ。
本書は、「読解力=国語」のイメージとはほど遠いPISA読解力問題の真の姿を紹介し、
かつそのエッセンスである、3つのプロセスと6段階レベルをわかりやすく解説する。
さらに、PISAテストの分析にもとづいたオリジナル鍛錬法「かんがえ型」を提案・
公開する。あらゆる勉強に役立つ論理思考と創造的思考、それこそが「世界標準の読解力」
の目標である。


岡部憲治 著   著者紹介
世界標準の読解力
――OECD-PISAメソッドに学べ
  
     目次
     あとがき
  
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――2003年のPISAテスト結果は日本社会に大きな衝撃を与え、
教育改革の“根拠”となった。しかし、テストの実態・内容はほとんど知られず
検討も不十分だ。
本書は、「読解力=国語」のイメージとはほど遠いPISA読解力問題の真の姿を紹介し、
かつそのエッセンスである、3つのプロセスと6段階レベルをわかりやすく解説する。
さらに、PISAテストの分析にもとづいたオリジナル鍛錬法「かんがえ型」を提案・
公開する。あらゆる勉強に役立つ論理思考と創造的思考、それこそが「世界標準の読解力」
の目標である。


  • A5判  並製
  • 226ページ
  • 定価(本体1800円+税)

  • ■著者紹介

    著者紹介 岡部 憲治(おかべ・けんじ) 1969年東京生まれ。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)社会学部卒業。
    日能研教務、NTS教育研究所所長などを経てNTS教育研究所 国際教育情報室室長。
    「あたりまえをあたりまえとしない」というスタンスのもとに活躍する国際教育研究家。
    http://www../dokkai.com/wordpress

    ■目次




    世界標準の読解力――OECD‐PISAメソッドに学べ 読解力 世界標準と日本標準――どこが違うのか  読解力14位の衝撃 4  日本もPISA型の読解力へ 5  全国学力調査を43年ぶりに実施 7  世界標準のPISAと日本のテスト 8  PISA超え、私立中学入試 10  世界に通用する「読解力」を 10 T部 世界標準の読解力――PISAテストにチャレンジ PISA(国際学習到達度調査)とは何か 14  「生きるための知識と技能」 14  学力調査分野と実施年ごとの主要分野 15  PISA 2003年国別ランキング 17  PISAの実施規模 19 PISAの読解力テストと問題名 20  公開されている問題 20  非公開の問題 20 3つのプロセスと6段階のレベル 21  3つのプロセス 21  3つのプロセスとレベル別特徴 22  2種類のテキスト 23 各分野の定義 24 PISAテスト11題45問 25  労働力 26  落書き 29  警察 32 チャド湖 36   インフルエンザ 39  プラン・インターナショナル 44   ランニングシューズ 46  贈り物 49   アマンダと公爵夫人 58  人事部 64  新しいルール 66 解答と解説 70 U部 世界標準の私立中学入試問題――PISAと徹底比較 私立中学入試問題とオリジナル習熟度 84 PISAと同質の私立中学入試問題 88  戦争 88  ショッピングセンター 89  謝罪 90  教育 92   魚の大量発生 94  科学の楽しさ 96  マンモス 98   世界の難民 100  理数嫌い 101  マグロ 103  地球システム 105   南蛮貿易 107  人生の意味 108  ごみゼロ社会 110   都市の人口 112  世界商品 115  二国間貿易 117  世界地図 118   産業別人口 120  宇宙飛行士 121  読書 123  日本の工業 125 126  消費行動 126  民主主義 128  現在・過去・未来 129   生物時計 131  仕事と職業 133  コミュニティバス 140 解答と解説 146 V部 世界標準の「かんがえ型」を身につけろ!  かんがえ型を身につけろ! 166  「かんがえ型」 その1 169  「かんがえ型」 その2 182  「かんがえ型』練習問題 194  「かんがえ型」 その3 202  「かんがえ型」 その4 213 私立中学校入試問題 掲載校一覧 224 あとがき 225




     


    あとがき



    あとがき

     PISAの読解力の問題を最初に見たとき、私立中学の入試問題とつながりがある
    ことは勘でわかった。だが、どのようにその二つを紐付けするかについては頭を
    悩ませた。取り組めば取り組むほど深みにはまり、時間ばかりが過ぎていく。そ
    こで、思いきって教科の枠組みを超えて考え直してみた。すると、今までのこと
    がうそのようにすべてつながり、一気にPISAのレベル5までの紐付けが完成した
    のである。ところが、私立中学の入試問題の中にはPISAを超える問題があり、
    新たなレベルを設定する必要が出てきた。その部分では相当な格闘を強いられた。
    とてもいい勉強になったと思う。
     実際、最初の構想段階ではPISAと私立中学の入試問題の紐付けだけが目的だった。
    ところが作業を進めていくうちに、紐付けするだけでなく、「読解力を高める方法
    はないのか」という新たな課題が浮かび上がってきた。漫然と「読解力を高める」
    といっても難しい。PISAメソッドを使えば、読解力のプロセスとレベルを理解でき
    るような鍛錬法をあみだせるかもしれない。
     ここまできたら、やるしかない。そんな思いで「読解力の鍛錬法」を模索し続けた。
    最大のヒントになったのは、UCLAに留学したときに体系的に学んだ論文構築術だ。
    詳細は省くが論文にも様々な「型」があり、状況・条件・相手に応じて書き方を
    変えるという方法である。そのベースから『かんがえ型』をようやく誕生させる
    ことができた。
     私立学校の学習プログラムのデザイン・運営やコラボレーション型授業に実際に
    関わっていたことも幸いした。直に子どもたちの反応をみることができたので、
    『かんがえ型』が実践の場で役立つことを証明できたからである。一例をあげると、
    ある中高一貫の私立女子校で、社会科担当の先生と一緒に中学3年生の授業をする
    機会があった。ここに「かんがえ型」を取り入れてみると、たった50分の授業にも
    かかわらず、生徒たちはすでに習った知識を使って、これから習う知識が同じ成り立ちで
    あることをしっかりと見抜いたのである。ある意味、衝撃的であった。生徒たちからは
    「考える社会科の授業が新鮮で、楽しかった」という声があがった。
     『かんがえ型』はPISAの読解力の各レベルと対応している。この新しい方法論
    を使えば、自分の読解力がどのレベルにあるかを測ることができるし、どのレベル
    が弱いかを知ることもできるはずだ。新しい時代の教育に少しでも貢献できればと
    願っている。
     いつのまにか2年半もの月日がたっていた。途中、めげそうになったり行き詰ったり
    した。そのつど緩急をもって導いてくださった白日社の鳴瀬久夫さんに感謝したい。
    そして、支え続けてくれる妻と家族にあらためて感謝の念をささげたい。

    岡部 憲治
    2007年9月 旅立ちの日に













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